写真のニュアンスを変化させたくなったときに使えるテクニック
商品撮影に慣れてくると、写真の微妙なニュアンスの違いにまで気を配れるようになってきます。
ふんわりと優しいイメージでモデルを撮りたいとか、楽しげな雰囲気に仕上げたいというように、色々な願望が湧いてきます。
そんな時は、シャープネスやコントラスト、色彩の調整に挑戦してみましょう。
シャープネスは被写体の輪郭のシャープさの度合いを指し、強くすると輪郭がくっきり際立った写真になり、弱くすると輪郭がぼやけた印象になります。
コントラストは、明暗の対比の強さのことで、強くすると写真にメリハリやギラギラとした印象が生まれ、弱くすると写真全体が平面的になり優しげな印象が生まれます。
色彩の調整とは、具体的には彩度の調整のことを指します。
彩度を高めると色鮮やかで楽しげな雰囲気になり、彩度を低くすると色味が抑えられた穏やかな印象になるのです。
以上を総合すると、シャープネス・コントラスト・色彩はいずれも、強めると主張の強い写真となり、弱めると落ち着いた写真になるということです。
商品やモデル本来の魅力を損なわないよう調整し過ぎに気をつけながら、上手にシャープネス・コントラスト・色彩を活かした商品撮影を行ってみてください。