ISO感度を適切な数値に設定すれば暗い環境でも魅力的な商品撮影が可能に

室内で商品撮影を行う場合や夜景をバックに商品撮影を行う場合には、昼間に太陽光の下で撮影する場合に比べて撮影環境が暗くなりがちです。

そんな環境で被写体となる商品やモデルをきれいに撮影するためには、照明を活用して明るさを調整するのが一般的です。

ただ、時には照明機材を持っていなかったり、暗さを活かして商品撮影をしたかったりすることもあるでしょう。

そのような場合には、ISO感度を調整することで写真写りを改善させることができます。

ISO感度とは、光に対するカメラの感度のことです。

ISO感度の数値を高くすることで、暗くて光の少ない環境でも明るく被写体が写ることになります。

ISO感度が上がると、シャッタースピードを上げられるため、手ブレによる失敗が起きにくくなる効果も見込めます。

ただし、それならばISO感度を限界まで高くして撮影すればいいかと言えば、一概にそうとは言えません。

ISO感度を上げるほどに画質は悪くなっていくからです。

どんなに明るく商品やモデルが写っていたとしても、画面がざらついて見えるようでは魅力的な写真とはなりません。

ですから、被写体が適度に明るく見えつつ、ざらつきが目立たない数値にISO感度を設定することが大切になります。

オート機能では望み通りの明るさ・画質にならないことが多いので、ISO800程度を目安に、ISO感度を自分で操作して調整してみるといいでしょう。