対象モデルを商品撮影時に必要な事柄とは
仕事柄、モデルさんを使っての新しいファッションのポスターや、ボードのうえに乗せた新商品のカタログ製作を10年以上しています。
見習いの若い写真学校の生徒さんが、アルバイトで手伝いに来てくれて一緒に商品撮影をすることがよくあります。
彼らと一緒に仕事をしていると、こちらも学ぶことが沢山あり、逆に教えて開けることも沢山あります。
いつも私が彼らに言うのは、「綺麗な写真を撮影することも大切であるが、それ以上に大切なことがある。
その写真を見た人が、その商品を使ってみたくなる、あるいはその商品をつかって楽しい生活をしているところが、瞬時に出てくる写真を撮ってほしい」ということです。
むろん単体で、細部まで正確にモデル商品が写されていることは基本なのですが、それだけでは不十分なのですね。
デジタル一眼レフカメラを使用して、効果の高いレフ板を使用して撮影をするということは非常に大切なことであります。
この二つを守るだけで、写真の仕上がりは全然違ってきます。
そしてこれらのスキルに関することと同じくらい大切なのが「これが欲しい」というユーザー視点なのですね。
例えば、鞄の例でいうと、写真を見た人が、その鞄を持つことで如何に楽しい生活を送れているかということを瞬時にイメージさせられるかということなんです。
この気持ちを仕事の間ずっと持ち続けていると、モデル商品単体商品撮影でも、インパクトのある写真を撮ることが可能になってきます。
素人さんでもいい商品写真を撮られる方がいらっしゃいます。
たくさん練習をし、ベストな撮影環境を簡易スタジオや自作スタジオで表現している方は日々努力を惜しまない方です。