商品が映える背景を考える
商品のモデル撮影を行う場合、気をつけたいのがモデルの背後に映り込む背景です。
商品の使っているイメージを持ってもらいたい写真には、使用シーンをイメージしたものにすると、商品のニュアンスが伝わりやすい写真になるでしょう。
また商品そのものを引き立てるために背景に特定の配色を行いたいという場合があると思います。
そういった時に役立つのがバックスクリーンです。
撮影で被写体を際立たせる効果を出すことが出来ます。
このバックスクリーンを色々な使いこなしがあります。
例えば複数の背景紙を用意して商品によって背景色を変えるという手法もあります。
また、動きのある背景が欲しい場合には背景布を活用して少し波打つ表現を加えてみるという手法があります。
対象となる商品に合わせて工夫してみるとよいでしょう。
商品と背景の関係性を考える上で、知っておいた方が良い物に補色の関係というものがあります。
補色というのは、色相環図を見て正反対にくる色になります。
この補色同士を組み合わせることで、補色調和というお互いの色を引き立て合う効果が作ることが出来ます。
商品に引き立てたい特定の色がある場合など、背景にこの補色を上手く使って、引き立った写真を作ることも出来る場合があります。
もちろん商品の材質や形状、特性などにもその効果の程は左右されるのですが、商品が映える背景を探す目安の一つとして補色を覚えておくとよいでしょう。